最近、私の通う学校も含めて、やれ「SDGs」だとか、やれ「ダイバーシティ」だとか、やれ「平等」だか「平和」だか、そういった口先だけはいっちょ前に立派な大風呂敷を掲げているのを見る機会が多くなっている。
そして先日、私はとある授業で、こんなよくわからないページをPDF化したのであろうプリントが配られ、それについて「あなたなら何ができるだろうか?」みたいなことを考えさせられる機会があった。
それを見た瞬間、私は絶望した。失望した。がっかりした。
実質世界政府たる国際連合が、こんなふざけたゴミみたいなプリントを作って良いのだろうかと。
これが本当に世界平和なのだろうかと。
一つずつ見ていこう。
あ、ちなみに私の性格が悪いといことはある程度自覚しているので、もしこの記事を読んで気分が悪くなったらブラウザバック、どうぞ。環境のために。
そりゃあ、一部は「確かに」とか、当たり前に思えることもある。
でもさあ…
請求書が来たら、銀行窓口でなく、オンラインかモバイルで支払おう。紙を使わなければ、森林を破壊しなくて済む。
この「請求書」がオンライン請求書であることを願いたいが、おそらく紙の請求書のことを言ってるんだろうね、「請求書が来る」っていうことは。
だとしたらさ、もう紙の請求書が来てるわけじゃん?無駄やろ。
いいね! するだけじゃなく、シェアしよう。女性の権利や気候変動についてソーシャルメディアでおもしろい投稿を見つけたら、ネットワークの友達にシェアしよう。
世界平和のためにフェミニストになれということなのだろうか。
少なくとも自分はネットの友達から「ねえねえ!これ女性の権利侵害だよね!?いますぐここに署名して◯◯商事を潰そう!」とかそういうDMが来たら、即刻縁を切るだろうな。
オンラインでのいじめを報告しよう。掲示板やチャットルームで嫌がらせを見つけたら、その人に警告しよう。
出たーーー!!!!チクリ魔だあーーーー!!!!!
そりゃいじめはいけないと思う。それは当たり前。でも、事あるごとに「いーけないんだ、いけないんだー、せーんせいにいっちゃうぞー」と大声で叫んで「せんせー!!!◯◯くんが△△くんをいじめてるうーーー!!!」と走り回って叫ぶクソガキにも似たものを感じるのは私だけだろうか。
それともこれが、「憎まれっ子世にはばかる」というやつなのだろうか。
ドライヤーや乾燥機を使わずに、髪の毛や衣服を自然乾燥させよう。衣服を洗う場合には、洗濯機の容量をフルにして使おう!
洗濯機の話はいいとして、髪の毛を自然乾燥させるのが環境にいいらしい。
一般的に髪の毛の自然乾燥は、髪を傷ませる原因になるという。つまり、ぱさついたりボサボサになるということだ。
自分の髪がパサパサになったとしても、環境が守られるならそれでいいと思う自己犠牲精神の強い人が過半数なら別に結構だが、私はそうは思わない。
もっとも、2~3億人くらいが一斉にドライヤーを使うのをやめたなら効果はあるかもしれないが、そうでないならドライヤーを使うのを数百、数万人がやめたり、あるいはテレビやPCモニターを消したりしたところでその効果はたかが知れているだろう。
肉や魚を控えめに。肉の生産には植物よりも多くの資源が使われているよ。
なるほど、つまり世界平和のためにヴィーガンになれということなのだろうか。
これには綾野辻子もニッコリ。
できれば、ソーラーパネルを家に取り付けよう。電気代は確実に減るはず!
これは個人的に学校の探究活動で調べているのだが、ソーラーパネルは20~30年くらいで寿命が来て交換しないといけないという(まだ世界のソーラーパネルの大半が寿命じゃないだけ)。
ソーラーパネルの素材自体はリサイクルできるらしいが、だとしても…ねえ?
買い物は地元で! 地域の企業を支援すれば、雇用が守られるし、長距離トラックの運転も必要なくなる。
これは良い取り組みだ。探求活動で地域過疎化も調べている私にとって、これはぜひともおすすめしたい。この活動ガイドで心からおすすめできる数少ない選択肢と言えるだろう。
(これは私だけの話だが)しかし残念なことに、私の家の周辺1~2kmは全て全国チェーンのスーパーくらいしかない。
個人営業や地域零細企業(いい意味で)のスーパーがあればぜひともそこで買いたいし買ってみたいが、いざ家の周りを見てみればマ◯エツ、西◯、イ◯ン(まいば◯けっと含む)、業◯スーパー、あとはコンビニくらいだ。
サステナブル・シーフードだけを買おう! どの海産物が安全に消費できるかを知ることができるアプリもいろいろ開発されているよ。
まあ、サステナブルシーフードを買うかどうかは個人の自由だろうね。私は買わないが、まあ買いたければ買えば?そんな感じ。
でもね、でもさあ…↓
レストランに行ってシーフードを注文したら必ず、「サステナブル・シーフードを使っていますか?」と聞いてみて! あなたが海にやさしいシーフードを求めていることを、行きつけの店に知らせてあげよう。
FUCK YOU!!!!!!!!!
私も飲食界隈でバイトしたことがあるからわかるが、やめてくれ。バイトにそんなことはわからない。
発注側はともかく、現場にいる人に「使用食材がサステナブルシーフード」なんてわかるはずがない。というかこっちは忙しい。働いてて疲れてるんだ。ただでさえ客にどんな質問をされるのかと緊張や恐怖でいっぱいなのだから、余計な質問はしないでくれ。うざいから。
幸いにもまだ私のバ先にこんな「サステナブルシーフード」なるもの関連の質問をしてくる客はいない。が、もし「サステナブル・シーフードを使っていますか?」と聞くような客がいたならば、私は彼に即刻の死を願うだろう。とりあえず出禁にしてやりたい。
詰め替え可能なボトルやコーヒーカップを使おう。無駄がなくなるし、コーヒーショップで値引きしてもらえることも!
詰め替えボトル、つまりマイボトルのことだろう。
マイボトルとは話が違うし、論点ずらしということはわかっているが、マイ箸がなぜ廃れたかを考えると、同じ道を通りそうだと感じる。
マイ箸も某46環境大臣の考えとかで始まったが、食中毒とかいろいろあって結局廃れた。マイボトルも口をつけるものなので、なんとなく雑菌的な問題が心配。
そして、(マイ箸の場合は)食中毒は店側の責任になってしまう。店側もそんなリスクに手を出すだろうか。
というか、第一に洗うほうが本当にエコなのだろうか。
ただ国連の名誉のために言っておくと、コーヒー豆だけの販売の店とかだとマイタッパーに入れてもらったりできるし、割引もあったりするらしい。
ビンテージものを買おう。新品がいつも最高とは限らないよ。中古品店から掘り出し物を見つけては?
なんとなくだが、中古商品ばかりに需要が偏って新品の売上が落ちると、企業側に悪影響が出そうである。なんとなくだが。
つまりこの4つのページからわかることは、持続可能な社会のために
- フェミニストになって他人にもそれをSNSのDMで押し付け
- ヴィーガンになって肉や魚を食わずor減らし
- 店で「サステナブルシーフードを置いてますか」と聞いて店員の手を焼かせ
- パリ協定を支持し反対派のト◯ンプ元大統領に中指を立てる
私はこう解釈した。
もちろん自覚している。私の考えが両極端でおかしいということは。
でも、この国連の出しているリーフレットがどれだけ奇天烈なことを言っているかは想像に難くないと思う。
もちろん考え方は人それぞれだと思う。でも自分は、このリーフレットを授業で読んだ瞬間にSDGsが嫌いになった。もともと嫌いだったけど。
2025年までにこんなことをやりたいなあ、とか。そんな目標を掲げること自体は結構なことだろうと思う。
だが、企業がそれを無理矢理にも推して社員のスーツにバッジを付けたり、突然学校が生徒に対して「SDGsのために何ができるか?」「SDGsマンセー」みたいにワッショイしてSDGsを持ち上げたりするのは一種のカルト宗教のようで気持ちが悪い。
そして学校では生徒に対してSDGsをテーマに作文や「私はこんなことを考えて地球のために貢献します」みたいな発表をさせているのもまた気味が悪い。
大変残念だが、私にはこれが「国際連合様が直々に考えてくださったSDGsがどれだけ素晴らしいか」と偏った(私の考えも十分偏っているが)見方で礼賛し、生徒にそれを押し付けているようにすら感じる。まるで北朝鮮の教育機関が生徒に対して”将軍様”の”素晴らしさ”を教えるように。
しかも、あれだけ学校教育で「物事を決める時はメリット・デメリットを洗い出す」みたいな教育を行ったり、「多様性は大事だ」などと謳っておきながら、SDGsはメリットデメリット関係なしに肯定的に紹介し、私のようなSDGsを良く思わない意見を一蹴しているのは矛盾ではないか。
また私には、「202X年までに目標を達成しよう」というのが、共産主義圏のプロパガンダポスターのようで更に気持ちが悪い。
まあ私の考えも偏っている。それは自覚している。
嫌ならやらなければいい。それもわかっている。
でもなぜやるのか?ツンデレなのか?本当はSDGsが好きなのか?否。
学校という狭い社会で生きるためには、たとえ上っ面だけでも、学校や教師にとって都合の良い考えを持ち発表をすることがどうしても必要だからなのである。中学校なら内申とかで。
言いたいことは全て言いきったのでこれで終わり。